歯医者の年収は年々減少傾向にあるといわれています。
医学部を卒業してなることの出来る医師は、一時期医者の過剰や質の低下を心配して、定員を減少させたりして増加を防いだという経緯がありますが、歯医者を養成する歯学部は定員削減を行わなかったため、毎年次々と歯科医師が誕生している状態です。歯科医師の増加をわかりやすくしたたとえに、「コンビにより多い歯医者」という言葉がありますが、まさにコンビニ並に歯医者はあちこちにあります。
それに比べ、皆さんはどんなときは医者にいこうと考えるでしょう?
歯が痛くなったり、口の中にトラブルが起きなければ歯医者を利用しようとは思わないでしょう。ほかの病院とは違い、歯医者が怖いという人も多いです。つまり、病院はあちこちに立っているのに、患者数が少ないという現象がおきています。そこで、医師会では歯医者の仕事を高級内の疾患の治療のみならず、予防的な観点の仕事も行う通達を出しました。これにより、虫歯やそのほか口腔内トラブルが起きないようにするための予防や検査なども診療の一環としたのです。そうしたこと歯医者の需要も高まり、最初は治療ではなく検査などから入るため、歯医者を怖がる人も減らすことに成功しました。さらに、介護施設に歯科医が協力医療機関として名をあげているのはご存知でしょうか?介護分野での口腔ケアは今は必須となっています。これは肺炎でなくなる方が多いことからも必要という呼びかけがあり、歯科医のニーズが高まったのです。しかも動きは早かった、それは対応できる医師がいたからです。医療分野の医師や看護師不足の現実とはかなり違いことがこの動きからもわかりました。歯科医師には開業だけでなくまだ需要がありそうです。
また、いくら腕がよく稼いでる歯医者でも、開業するためにかなりの設備投資などにお金をかけたり、歯医者を養成するまでにかかった費用のことを考えると、収入がいくら多くても、儲かっているイメージが少なくなります。歯医者を養成する歯学部は、8割ほどが私立大学の歯学部を卒業しています。しかし、国公立大学の歯学部でも同じ教育を行っているので、国公立の歯学部を目指すこと、そして開業するに当たっては、自宅を改造する、または廃業する歯医者から機器を譲り受けるなどの工夫を行うと、歯医者になるための経費をいくらか削減できます。